気づいたら、走るのに夢中

ランニング2年生のブログ

読んだ本について  「冬の喝采」

夏が本気を出しはじめたようです。

今日本列島に接近している台風が過ぎたら梅雨明けの発表、そんな気がします。

 

普段から本を読んでいますが、走るのにハマってからはランニングに関する本もビギナー向けの教本的なものにはじまり、だいぶ増えてきました。

その中で特に好きなのがこちら。もう3回くらい読んでます。

冬の喝采(上) (講談社文庫)

冬の喝采(上) (講談社文庫)

 
冬の喝采(下) (講談社文庫)

冬の喝采(下) (講談社文庫)

 

 

 

著者である黒木さんが早稲田大学箱根駅伝の3区と8区を走った経験を、

本名の「金山雅之」を主人公として上下巻に渡って描いた自伝小説です。 

中学時代からの練習日誌をもとにエピソードや心情が綴られていていますが、

何度も繰り返す怪我や故障の再発、苦悩や葛藤がひしひしと伝わりそれはもう読んでいて辛くなるくらい痛々しく、ぐっとくるものがあります。

強烈な個性を放ち、奇人であり伝説の名将、故中村清監督の人物像やエピソード、日々の厳しい練習や目指したものが「淡々と」というのがぴったりすぎるくらい抑えた表現で話は進んでいきますが、なにしろ自身の経験なので臨場感があり、引き込まれます。

600ページ超のボリュームにもかかわらず気がつけば一気に読了してしまいました。

日々自分の体と向き合って努力を重ねているランナーさんは共感する部分もあるかもしれません。箱根駅伝ファンの方にもおすすめです。

 

 最後に。

作者の黒木さんは大学を卒業後、銀行へ就職しその後作家へ転身し、経済や金融関係の小説を世に送り出しておられますが、早稲田大学へ入るまではほとんど独学で陸上を続けていたようです。

もし、高校時代に整った練習環境で適切な指導者に師事していたら、

どれほどの選手になったのだろうと思いました。